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多摩南宣教協力体司祭交換の日
2018年09月30日
司式:林 正人神父(カトリック町田教会 主任司祭)
9月30日(日)年間第26 主日の10時のミサは、多摩南宣教協力体町田教会との交流の一環として、昨年7月に続き主任司祭林正人神父の司式で行われました。
林神父は神学生だった2001年から2004年の司祭叙階まで、成城教会で実習をしていた当教会ゆかりの神父です。
林神父は、2005年に日本の若者を連れてケルンでのワールド・ユース・デーに参加した時、立ち寄ったルクセンブルクで聞いた第2 次大戦中の出来事から説教を始めました。ルクセンブルクは一晩でナチスに占領され、翌朝ナチスの旗が町中を埋め尽くしましたが、公用語を決める国民投票ではナチスの思惑は外れてルクセンブルク語が圧倒的多数でした。ルクセンブルクはナチス・ドイツと一つになることは不本意ながら受け入れましたが、同じドイツ語を話すことは拒否しました。この話は今日の福音(マルコ9・38-43,45,47-48)で語られる、「同じ」になることと「一つ」になることの違いに通じます。「同じ」は文字通り同じになることですが、になることは互いの違い「一つ」を認めた上で一致することです。使徒ヨハネはイエスの名を語り悪霊を追い出している者を批判しますが、イエスは「止めさせてはならない」と諭しました。ヨハネには「イエスの名を語ることができるのは自分たちだけ」という思いがあり、弟子以外の者がイエスの名を語るのが面白くありませんでした。しかし、イエスは、悪霊を追い出すことができていれば、そこには聖霊の働きがあり、神への信仰があると説きました。第一朗読(民数記11・25-29)でもヨシュアとモーセの間で同様の会話が行われます。「同じ」に固執せず、違いを認めて「一つ」になることが神の御心にかなうことではないか、と説教を締め括りました。
また、死者の祈念では、8月19日に帰天したアウグスチヌス國井(くにい) 健宏神父(御受難修道会)への追悼が行われました。同神父は、ルイ神父が成城教会主任司祭当時、成城教会でミサの司式や聖書講座の講師を担当したゆかりのある神父でした。
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