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叙階おめでとうございます

2018年06月10日

2018年4月29日(日)

4月とはいえ夏日となった29日(日)、成城教会で1年間実習した志村武助祭の司祭叙階式が上野毛教会にて行われ、成城教会からも多くの信徒が集まりました。山本神父、古郡神父をはじめとする20人ほどのゆかりのある司祭団とともに、菊地功大司教の司式によってミサははじまりました。

ことばの典礼で、第一朗読、第二朗読に続き、志村助祭による福音朗読がなされ、その後、叙階の儀にうつりました。叙階の儀のはじめに大司教は「それでは、主なる神とわたしたちの救い主イエス・キリストの助けによって、この兄弟を司祭団に加えることにします」と宣言しました。続く大司教の説教は、現在の情報過多を憂う言葉ではじまりました。情報があふれかえっている状況では、人々は情報に振り回され、神の言葉を語り伝えるのはむずかしい。ヨハネが言うように、語るだけではなく、具体的な目に見える行動が必要である。司祭として生きるのは容易ではないが、勇気ある司祭であってほしい。自分が喜びを持って受け入れた言葉を、今度はみなさんに分け与えてほしい。信者たちをひとつの家族として、神のもとへ導いてもらいたい。仕えられるのではなく仕える身になり、よき牧者であったキリストにならって生活してください、と力強く励ましました。

次に、大司教は受階者の約束を問い、志村助祭はそれに答えました。そして、受階者は祭壇にひれ伏し、叙階の恵みを求める連願が行われました。連願の後大司教は、ひざまずいた受階者の頭の上に両手を置き、列席した司祭団も同じように按手あんしゅしました。続いて大司教は叙階の祈りを唱え、これによって志村助祭は志村司祭となりました。新司祭は、ストラとカズラを着け、手に塗油されました。大司教は、信者から奉納されたパンとぶどう酒の入ったパテナとカリスを新司祭に授けました。最後に新司祭は、大司教と司祭団の方々と抱擁や握手を交わし、会衆は拍手をもって祝福し、聖堂は感動につつまれました。

叙階の儀の後は、通常のミサの感謝の典礼が行われました。閉祭にあたって、カルメル会、上野毛教会、成城教会から新司祭にお祝いが手渡され、新司祭から挨拶がありました。成城教会からは、写真にある携帯ミサセットが送られました。

大司教は祝福の祈りのあと、司祭団、新司祭とともに退堂しました。

ミサ後、聖堂の前で大司教と新司祭を囲んで、ゆかりの団体ごとに記念写真の撮影が行われ、成城教会からの参列者は皆、満面の笑顔でカメラに収まりました。

叙階式後の挨拶

初めに、大変お忙しいスケジュールの中、叙階式のためにお時間を割いて下さった大司教様、どうもありがとうございました。そして、日曜日、教会もある中、お越し下さった、教区の神父様方、修道会の神父様方、そして、アントニオ神学院の先生方、ありがとうございました。そして、上野毛教会、出身教会の小金井教会、助祭実習をさせていただいた成城教会の皆様、そして、友人、知人の皆様方、一緒にお祝いしていただき、本当にありがとうございました。

ここ数日、色々な方から今の心境は?と聞かれることが多かったのですが、率直に言いまして、これからの自分の歩みに対しての心境と言うよりは、実際に準備を進める中で感じさせていただいたことの方が私にとっては大きかったですし、大切なことです。それは、他のことでもそうだとは思いますが、叙階式は教会の信者の皆さまの助けがなければできない、ということを強く感じました。上野毛教会は狭いですから、上野毛で叙階式をするために、教会委員長様はじめ、教会委員の皆様と準備について、直接お会いして話し合ったり、メールで何度もやり取りをしました。その中で、本当に多くの方に関わっていただき、奉仕していただくことによって式が成り立っていることを実感いたしました。また、多くの方々からお祝いの言葉、お祈りのメールや手紙をいただきました。本当に何年も前からお祈り下さり、気遣って下さっている方々に支えられて、今の自分があり、今日の日を迎えることができました。

教会を通して、神様は本当に多くの方と出会わせてくださいました。教会は本当に、母なる教会だと思います。母なる教会のもとに皆が集い、その中で具体的に関わったり、祈り合ったりしながら育まれるのだなと実感させていただきました。母なる教会を通して、沢山の出会いとお恵みをいただきました。

この一年間、成城教会で、洗礼を授けていただいた神父様と、改めて関わらせていただく機会を与えられました。その中で、「当たり前だと思っていることは、当たり前ではない」という話しを何度か聞きました。「当たり前」と感じて過ごさせていただけている背後には、どれ程多くの方のサポート、心血注がれた仕事、奉仕があるか…。多くの人の命が注がれた上に、当たり前と感じさせていただけているか…。「当たり前の日常に対する感謝」。この話を何度か聞くうちに、鈍い私でも、次第にそのことを感じ、黙想するようになってきました。

キリストは私たちのために、「当たり前」になって下さったような気がします。でも、その「当たり前」は全然当たり前ではありません。修道生活では毎日ミサがありますが、時には意識や心が別の方に向いてしまって、何気なくしてしまうこともあります。キリストは、私がキリストの方に目を注いでいない時にも、私のもとに来て、生かすために言葉をかけ、支え、生かし続けて下さっている。キリストの十字架による死と復活による和解、赦しは今も働き続けている、それは単にミサでの出来事だけではなく、多くの人たちの十字架による死と復活によって働き続けている。

多くの人に支えられ、いただいてきた恵みに感謝して、私自身も多くの方々に、いただいて来た、神の赦しと和解の恵み、優しさを伝え、示していきたいと思います。そのために、今後とも、お祈りをよろしくお願いいたします。

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