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お帰りなさい!石田咲子さん帰国、報告会

2015年01月01日

日本カトリック信徒宣教者会(JLMM)から、一般信徒の宣教者としてカンボジアのシェムリアップに派遣されていた、成城教会信徒の石田咲子さんが無事ミッションを終えて帰国されました。12月14日10時のミサの後、帰国早々の石田さんによるスライドを使った報告会が聖堂で開かれました。

石田さんは 2010年10月に信徒宣教者としてカンボジアに派遣され、約4年間シェムリアップで様々な宣教活動をしてきましたが、あっという間に4年が過ぎてしまったという気持ちだそうです。赴任当初現地の言葉は全然分からなかったが、今は日常会話には不自由がないくらいクメール語をマスターし、すっかり現地に溶け込んだ様子でした。アンコールワットなどの世界遺産で有名なカンボジアには世界中から観光客が集まってきますが、都市部を離れるとまだまだ貧しい人たちが多く、識字教育などの教育支援、食物を配布する栄養改善プログラムなども JLMMの宣教活動の一環として行われています。

90%が仏教徒であるカンボジアでのキリスト教の宣教活動は簡単ではないが、常に「祈り」に支えられ、自分が一つの道具として派遣されたことに感謝しながら過ごしていたそうです。4年間に数多くの出会いを経験し、「神は言われた、私は必ずあなたと共にいる」という聖書の言葉が実感として感じられる日々だったと熱く語りました。日本で看護師として仕事をしていた石田さんは、病者の訪問にも積極的に取り組み、水上生活者のところにもたびたび足を運んだそうです。水上生活者には社会的ハンディを抱えるベトナム人も多く、ハンセン病などの病気になっても治療を受けることもできない。たまたま石田さんたちと出会って治療のサポートを受けられた人はいいが、出会いのないまま孤立している貧しい人たちも多く、支援活動の限界も感じたとのことでした。

「大切なのは、どれだけ大きなことをしたかではない」というマザーテレサの言葉を胸に、貧しい人たちと「共に座る」ことに大きな意義を感じた石田さんでした。というのは、相手と同じ「共に座る」目線で時間を共有するということでもあります。数々の支援活動を通して、むしろ自分の方が教わることが多かった4年間だったと改めて感じているそうです。最後に福島神父がねぎらいの言葉をかけられ、今後のさらなる活躍を期待して報告会が終了しました。

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