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カンボジアでの40カ月を振り返って
2015年02月03日
~愛とあわれみ~
信徒宣教者 石田 咲子
「ありがとう」「さようなら」 最後の数カ月は、別れを惜しみ、また新たな出発を祝福される、涙と祈りの日々でした。たくさんの言葉の中に、それぞれの関わりが刻まれています。はじめから終わりまで、人々に受け入れられてあった日々だったのだと振り返ります。現地の皆さんは寛大に、仕えることをゆるしてくれました。仏教国のカンボジアで、カトリック信徒宣教者として生きる私が、出会いと別れをとおして人々に教えられたのは、神の愛とあわれみだったと思います。教会が多くの人を受け入れ、また外に出て行って様々な支援をする中で、私自身は貧しい人たちの寛大さにいつも触れることになりました。道端で困っている人がいる。今日の食べ物がない。病で苦しんでいる。たくさんの物事に囲まれて身動きができない私よりも身軽に、こだわることもなく、すっと寄り添い、あるものを差し出していく人々の姿。仏の慈悲という言葉があるのなら、きっとこんなことを示すのだろう、と彼らの姿から学びました。
共感する力の豊かさ、それはカンボジアの人々が背負ってきたたくさんの苦しみにもよるのだと、あるとき気づかされました。タオム村や水上村で内戦を生き延びたおじいさん、おばあさんたち。嫌でも出稼ぎに出かけなければならない村の少女。病気で歩くことができなくなってしまったお母さん。「ハラワタする」(強く思いを分かち合う)共感は、彼ら自身の痛みでもありました。痛みをもって、命を分かち合うイエスがいつもそこに共にいて、彼らとの出会いに私を招きました。
帰国の数日前、神の愛の宣教者会(マザー・テレサの修道会)の子どもの家を訪ねました。まだ2歳にも満たないちいさな子どもが私の目をじっと見て、微笑みかけてくれました。親がいない、その子どもの微笑み。彼女の表情を思い出すとき、私の心は揺り動かされます。「行きなさい、行って学びなさい」と新たに突き動かされるようです。JLMM(日本カトリック信徒宣教者会)からの派遣を終えても、イエスに倣(なら)って生きるよう招かれ続けていることに変わりはありません。これからもその招きに「はい」と答えて踏み出す勇気と恵みを願い、今この時を生きていきたいと思います。
エフェソの信徒への手紙5・1
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