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初の地区別運営に移行
~ 2011 年度定時信徒総会で採択 ~
2011年01月30日
寒の底冷えがする1月30日、信徒会館多目的ホールにおいて、午前11時半から130名弱が出席して定時信徒総会が開催されました。
主任司祭により議長に二階宗人さん、副議長に福岡亨子さんが指名され、当日配布された総会資料の議題に添って、議事進行が執り行われました。
はじめに、今信徒総会をもって退任される専門部会長2名と、新年度の各専門部会長が紹介され、次に小教区の現状と課題が資料によって示されました。
このうち教会の運営組織図に関連して、「聖歌隊は典礼部会に属するのか、またはボランティアサークルか」という質問が出されましたが、現時点では司祭直属となっており、位置づけについて今後さらに検討していくことになりました。
続いて、財務部会より2010年度の決算と2011年度の予算が報告され、これを賛成多数で承認しました。このうち、昨年東京大司教区に借入金の返済をした信徒会館改修費用について、信徒による100円献金を継続しながら返済してきた不足分を、今後はミサ献金に上乗せしていただき、充当していくことを議決しました。
また、建物保存委員会から、建物及び施設設備の維持・補修のため、2011年度以降の教会の修繕にかかる5ヵ年計画が示されました。今期の維持管理費予算総額のうち9,500,000円が鐘楼の改修など大規模修繕費に充てられます。
2011年 | 鐘楼の改修工事(外壁等) | 8,500,000円 |
聖堂出入り口扉、スロープ工事 | 1,000,000円 | |
2012年 | 聖堂補修工事 | 4,900,000円 |
2013年 | 信徒会館防水・外壁塗装工事 | 4,400,000円 |
2014年 | 司祭館外壁塗装工事 | 1,000,000円 |
2015年 | 大規模修繕費は特になし |
次に、今年度の計画のうち、成城教会の重点課題として2008年以来取り組んできた地区別運営への移行に関する議案(資料1参照)に移り、あらかじめ各家庭に郵送されていた説明資料を基に信徒総会の場において、改めて福島神父から以下のような説明がありました。
まず、地区別移行の意義について「少子高齢化に伴う教会の弱体化に対応したいという目前の問題のみならず、後の時代へしっかりと繋げていくために、一人ひとりが自覚と責任をもって教会活動をしていただきたい。その理念を実現していくためには是非、地区別運営を実施していきたい」との意思を示されました。地区の役割や意味について福島神父は、配布資料の「地区別運営移行案」に提示した (1)同じ地域に住み、同じ信仰を持った家族として互いに助け、支え合い、 (2)信徒が教会運営に参加しやすいシステムを確立し、 (3)教会行事にも積極的に参加・協力する、以上3点を挙げられました。
そして、ともすれば今まで片寄りがちになっていた教会活動を、同じ地域に住む信者同士が、男女の垣根を取って皆で支え、皆で役割分担し、できるだけ多くの信者にさまざまな取り組み方で教会に関わって貰うという方針に転換する、との基本姿勢を示されました。その結果、今回の移行による最大の変更点は、今まで成城教会を支えてきた奉仕活動の主体が、婦人会から地区会に移行するということであり、さらに地区会はその代表が運営委員会に議決権をもって参加することによって、教会の奉仕のみならず運営にも参与し、責任を担っていくことにある、と強調されました。
具体的手順について福島神父は、「地区別運営移行案」にしたがって、地区会の招集、代表の選出、地区の奉仕活動等を一つひとつ説明されました。この段階で、信徒からの意見のうちで多かったものは、「現在所属している地区を変えてほしくない」「東京、他県は他の地区とまとめてはどうか」「壮年会、婦人会を存続してほしい」などでした。
これに対して福島神父から「地区に根差した活動の在り方を今1度考えていただきたい。個別の事情もあろうかと思うので、柔軟な対応をしていくが、ひとまずこの地区割でスタートしたい」と述べました。(資料2参照) また、意見の多かった壮年会・婦人会について福島神父は、「両会とも今後は教会の運営には関わらないが、希望者は男性・女性それぞれ任意のサークルとして、奉仕や分かち合いなどを通して、繋がりを大切して貰いたい」ことを明らかにしました。新たに運営委員会に加わる地区委員に対して神父は、「地区の痛みは皆の痛みと考えて、運営に生かしていっていただきたい」と回答されました。また、総会における質疑では、新地区割編成の中には海外を含む他県70名も含まれることで、「月次の奉仕等に参加できないこともあるのではないか」との懸念の声に対して「奉仕には、型にはまったものに縛られず、相応ないろいろなやり方があるのではないか」といった見解が出されました。
総会は、地区別運営移行案を賛成多数で可決・承認するとともに、これに関連する「カトリック成城教会運営規約」の改正案も提示され、賛成多数で可決・承認しました。改定された「運営規約」は、第4章に「地区会」という項目が加わり、第15条~17条でその役割を規定するものとなっています。
成城教会のこの地区別運営は、復活祭の4月24日から施行されます。今後は実施にむけて地区会を開催して地区代表を選出するなど、具体的な準備が始まります。(資料3参照) 実施していく中で想定されるさまざまな課題については、司祭や運営委員長から、「個別に検討しながら柔軟に対応していく」との考え方が示されました。
今年度の計画の2番目の課題であるWelcome Dayは、基本的には前年度のものを踏襲しながらも、改善すべき点については今後話し合いを重ねていくという方針が示され、可決・承認されました。
今年度の信徒総会は、最大の課題であった地区別運営体制への移行を決議しました。半世紀に及ぶ成城教会の歴史で、初めての大がかりな運営方法の改正に取り組むことになります。特定の信徒の力に頼る奉仕のあり方から、信徒全体で支える奉仕へと方向転換することになるだけに、教会のこれまで以上の「横の繋がり」を強めていくことが信徒一人ひとりに求められることになります。
資料1「地区別運営移行案」
- 総会決議後、主任司祭および運営委員会が2月末までに順次地区会を招集し、各地区から代表2名を選出する。できれば男女1名ずつが望ましい。
- 地区代表は各地区の信徒が選出して、主任司祭が任命し、任期は2年とする。
- 各地区代表は運営委員会において各地区1票の議決権を持ち、運営委員会のメンバーとなる。したがって部会長は地区会長を兼任できない。
- 地区別運営は復活祭4月24日から施行する。
- 壮年会・婦人会は解消する。
- 各地区は毎年地区会を開催する。
- 地区内の連絡用に、地区代表2名に各1冊、地区名簿を預ける。
- 地区が担う奉仕活動は、婦人会から移行する以下の活動を主とする。
- 典礼奉仕…典礼部会から依頼されるミサ案内、ミサ聖書朗読、共同祈願(主日、初金)。
- コーヒーサンデー…毎月第1、第5主日10時ミサ後
- 1F2Fキッチン管理…キッチンの整理整頓、冷蔵庫の管理、消耗品・備品の補充、布巾の洗濯。
※キッチン管理はキッチンマニュアル、キッチン使用記録ノートを常備し、一定期間ごとに各地区輪番で担当。 - 葬儀連絡、及び奉仕
- 葬儀連絡はメールアドレス・FAX番号登録者には教会から、電話連絡希望者には地区代表が連絡する。
- 葬儀該当地区の地区代表には、別途奉仕のための詳細が連絡される。
- 密葬の場合は該当地区代表のみに連絡される。
- 成城教会地区外の方の葬儀の場合、一定期間ごとに各地区輪番で葬儀サポート担当を設け、教会からその月の葬儀サポート地区代表に、葬儀の依頼が連絡される。
- 教会地区内で、信者以外の葬儀の場合は、該当地区代表に奉仕の依頼が連絡される。
- 教会行事の奉仕(パーティーなど)…教会行事の実施・取り仕切りを地区が依頼された場合は、担当地区が運営委員会と相談の上奉仕する。
- 地区活動に必要な経費は運営委員会の規定により、承認・支出する。
2012年以降、予算化を検討する。
資料2 提示された「新地区割編成」
- 成城南 : 108名 成城1-3丁目
- 成城北A : 99名 成城4-5丁目、調布入間町
- 成城北B : 100名 成城6-9丁目
- 祖師谷 : 122名 祖師谷
- 上祖師谷 : 151名 上祖師谷、千歳台、南烏山、 給田、粕谷、北烏山
- 砧 : 132名 砧
- 喜多見 : 93名 喜多見、大蔵、岡本、宇奈根
- 船橋 : 134名 船橋、経堂、桜ケ丘
- 上用賀 : 73名 上用賀、上記以外の世田谷区
- 狛江 : 117名 狛江市
- 調布・三鷹: 82名 入間町以外の調布市、三鷹市
- 川崎A : 106名 川崎市多摩区
- 川崎B : 114名 多摩区以外の川崎市、 多摩市、稲城市、町田市
- 東京 : 62名 上記以外の東京都
- 他県 : 70名 上記以外の日本全国
資料3「地区会 初回スケジュール」
- 2月20日 :成城南、成城北A,成城北B
- 2月27日 :調布・三鷹、川崎A、川崎B
- 3月 6日 :祖師谷、喜多見、上用賀
- 3月13日 :上祖師谷、狛江、東京
- 3月27日 :砧、船橋、他県
時間はいずれも11時15分から、信徒会館多目的ホールA・Bで行います。
詳細は、各家庭に郵送済みの「お知らせ」はがきのとおりです。
ミサ・講座 MASS / SEMINARS
カトリック成城教会
〒157-0066 東京都世田谷区成城 2-21-16
TEL: 03-3417-5211
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