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新しい地区別運営について

2011年01月01日

主任司祭 福島一基
運営委員会委員長 赤羽貴子

昨年(2010年)の年頭にあたり主任司祭と運営委員会は、皆さまに各地区を中心とした教会の運営体制へ移行することを今後1年の課題とすることをお伝えしました。このため昨年(2010年)5月に「地区別運営移行プロジェクト」を立ち上げ、これまでに10回ほどミーティングを開いて、様々な見地から具体案を検討してきました。10月には信徒会館において説明会を開催しました。また、プロジェクト・ミーティングの進捗状況は毎月の運営委員会に報告し、議事録などを通じて皆さまにも広くお伝えしてきたところです。

地区別運営に移行した後は、これまで婦人会組織における地区委員もしくは地区のメンバーが実質的に行ってきた教会奉仕の仕事を、成城教会の全信徒が、地区ごとに協力分担して担うことになります。

地区別移行の具体案は、今月(2011年1月)30日に開催される定時信徒総会で採択する予定です。それに先立って、その主な内容を整理しましたので、ご理解をいただければ幸いです。

1.地区別運営がなぜ必要なのでしょうか

現体制で教会活動を支えていくのはすでに限界にきています。成城教会においても、高齢化が進む中、延べにすれば30日近くになるほどの教会行事を支えるボランティア・奉仕が、これまでのような婦人会を中心とした活動では難しくなっているのが実情です。しかも、成城教会は信徒数が多いために横のつながりが薄い傾向にあり、典礼や掃除、教会行事や葬儀などの奉仕を呼びかけるにも、なかなか顔と名前が一致しないゆえ、人数が集まらないという実状もあります。こうしたことから、一部の方々に負担が集中し、苦しんでいる方がいるという現実を何とかしなければならない時期にきています。そのためには、男性や現役で仕事をしている人を含め、より多くの方々が、幅広く参加する奉仕・活動形態にしていく必要があります。

また、信徒の声が教会の運営執行部に伝わりにくいという意見もあります。もちろん、主任司祭、運営委員は常に信徒の方々の声に耳を傾けているつもりですが、もっと相互のコミュニケーションがとりやすいようなシステムを作るということも考えなくてはいけないでしょう。地区別運営に移行することによって、多くの信徒が様々な活動や教会運営に参加する機会が増えれば、それぞれの地区が活性化し、活動母体の強化にもつながるのではないでしょうか。

1人ひとりが同じ信仰共同体の一員として福音宣教を実践するためには、信徒同士の支え合いや分かち合い、そして、信仰を同じくする仲間としての一体感が必要不可欠です。同じ地域に住む信徒同士が連帯感を持って助け合うことが、教会全体の活性化に広がっていくと思います。 たしかに、地区編成が変わることに不安を感じる方もあるかもしれません。そのためにも、地区だけの孤立した活動にならないよう、地区同士の横の連携も取り入れつつ、互いに助けあって活動していきたいと思います。問題があれば、皆で共有していきたいものです。

2.新地区運営によって何が変わるのでしょうか

新たな地区別運営は、婦人会に事実上大きく依存してきた教会の奉仕活動のあり方をなんとか克服しようとする試みでもあります。これまでのように一部の方々に負担が集中しないようにします。これからは信仰共同体として老若男女、皆が助けあいます。これに伴って、婦人会と壮年会とに依存するこれまでのあり方とその組織を解消し、運営体制を再編します。

この新しい運営体制のもとで、地区の信徒はさまざまな教会行事へ積極的に参加するよう促されます。そのためにも信徒が運営に参加しやすいシステムをつくる必要があります。地区で活動することによって教会活動をいっそう活発にすることが期待されます。

3.新たな体制とはどのようなものなのでしょうか

新しい地区別体制では、地区代表が地区内で選出され、教会の運営委員会のメンバーになります。

詳しくは次の通りです。各地区は今月に開催する信徒総会の議決後に、順次すみやかに地区会を招集し、その代表を選出します。各地区はそれぞれ地区代表2名を選出します。地区代表は、地区に所属する信徒により選出され、主任司祭が任命します。必要に応じて連絡係や補佐役などをおくこともできます。

各地区は毎年、地区会を開催します。地区代表は、地区内の意見を地区会などでとりまとめ、運営委員会で発表することができます。このため地区代表は、毎月開かれる教会の運営委員会に出席します。運営委員会におけるその議決権は各地区1票です。地区代表の任期は2年で、運営委員会の部会長を兼任することはできません。

4.どのような地区別の編成になるのでしょうか

新しい地区体制は次のような編成を予定しています。策定に当たっては、地区間の人数差や地域差をできる限り是正するようにしました。全部で15地区です。

成城南  108名 成城1-3丁目
成城北A 99名 成城4-5丁目、調布入間町
成城北B 100名 成城6-9丁目
祖師谷  122名 祖師谷
上祖師谷 151名 上祖師谷、千歳台、南烏山、 給田、粕谷
砧    132名
喜多見  93名 喜多見、大蔵、岡本、宇奈根
船橋   134名 船橋、経堂、桜ケ丘
上用賀  73名 上用賀、上記以外の世田谷区
狛江   117名 狛江市
調布・三鷹 82名 入間町以外の調布市、三鷹市
川崎市A 106名 川崎市多摩区
川崎市B 114名 多摩区以外の川崎市、多摩市、稲城市、町田市
その他東京 62名 上記以外の東京都
他県   70名 上記以外の日本全国

 

5.各地区はどのような活動をするのでしょうか

新しく運営される地区会が担う活動は次のようなことです。

  • 典礼奉仕:典礼から依頼されるミサ案内、ミサ聖書朗読、共同祈願。 (主日と初金です…初金は共同祈願のみ)。
  • コーヒーサンデー:毎月第1、第5主日の10時ミサ後。(ただし、移行期間中は地区によるコーヒーサンデーは休止します)。
  • 信徒会館1F・2Fのキッチン管理:キッチンの整理整頓、冷蔵庫の管理、消耗品・備品の補充、布巾などの洗濯。(いずれも期間を決めて各地区が輪番で担当します)。
  • 葬儀:連絡および奉仕を行います。一定期間ごとに、各地区が輪番で葬儀の奉仕を担当します。(なお、葬儀のある地区の地区代表には、別途、奉仕内容の詳細が連絡されます)。
  • 教会行事の奉仕:運営委員会が主催する教会行事(パーティなど)の実施・サポートに協力・奉仕します。

6.連絡体制をつくります

成城教会では、地区別運営への移行が信徒総会で提案された2008年に地区別の信徒名簿をまとめ、これをもとに、連絡体制、連絡網を整備しています。皆さまにはそのさい、連絡手段についてPC・携帯メール、FAX、郵送から選択していただきました。

連絡は、登録された方法に従って、メールまたはFAXで教会から一斉送信します。(ただし、葬儀の連絡は主任司祭の指示により、メール、電話、FAXで行い、郵送はしません)。電話による連絡を希望する方には地区代表が連絡をします。 地区内の連絡のため、地区代表2名に各1冊ずつ地区名簿をお渡します。名簿は毎年更新し、転出入などは教会側から地区代表に連絡をします。

この地区名簿には、氏名、住所、電話番号、区分(壮年・婦人・青年・中高生・小学生・幼児の6通り)を記載します。

7.地区の活動費について

連絡に必要な郵送代など、教会活動に必要な経費として認められた場合は、運営委員会の規定とコンプライアンスに則って、各地区に活動費があてがわれます。(ただし、地区独自の活動に関わる経費は、活動状況を見ながら2012年以降に予算化などを含めて検討することにします)。

8.移行期間を設けます

(2011年)1月30日の信徒総会において、地区別運営の具体案をご提示し、それに伴う教会運営規約の改定を採択することになりますが、4月24日の復活祭までを移行期間とします。このため新しい改定規約の施行は4月24日の復活祭からとします。

移行期間中および施行後の相談、質問、サポート依頼などについては、原則として主任司祭、運営委員長・副委員長が対応します。

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