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新年のあいさつ
2013年01月01日
福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)
主の降誕と新しい年を迎え、心よりお慶び申し上げます。
毎年相変わらずのあいさつではありますが、新しい時の始まりにおいて喜びを感じたいと思います。どんなことも過ぎ去りますし、そしてどんな時も新たにされているという神のわざの誠実さ。今年も間違いなくこの神のわざが、わたしたちの内に実現していきます。これこそ、わたしたちキリスト者の希望に他なりません。救いへの希望を新たに今年も歩んでまいりたいと思います。
昨年を振り返ってみますと、目の前にある一つひとつを何とかこなしてきたくらいで、うまくいったのかいかなかったのか。ほとんどのものは時間とともに過ぎ去ってくれますが、前に目を向けると確実に、そしてつねに新たなものが待ち受けております。これもまた相変わらずです。そしてその相変わらずの生活を続け、春には成城教会に来てもう6 年目に入ってしまいます。そろそろ少しはリラックスできるのではないかと思っていますが、相変わらずだからといって気を緩めるほど現実は優しくありません。新たな出会いが必ず待ち受けています。どうせ同じことだろうと高をくくっていますと、毎年同じように痛い目に遭います。
年の初めの巻頭言にしては少々枯れた文章になってしまいましたが、決して実生活で空しさを感じているわけではありません。旧約聖書でコヘレトの言葉という書があります。いきなり「すべては空しい」という希望から掛け離れたような呼びかけで始まる独特な書です。「かつてあったことはこれからもあり、かつて起こったことはこれからも起こる。太陽の下、新しいものは何ひとつない。見よ、これこそ新しい、と言ってみても、それもまた永遠の昔からあり、この時代の前にもあった」(コヘレト1・9-10)。確かにわたしたちがこの世で体験することは、もうすでに答えが出ていることもたくさんあります。この世は相変わらず過ぎ去るものですが、だからこそ変わ
らないものに目を向けることをコヘレトは教えています。「すべてに耳を傾けて得た結論。『神を恐れ、その戒めを守れ』これこそ人間のすべて」(同12・13)。
わたしたちの信仰は相変わらずのもの、普遍のもの、すなわちカトリックです。それを確認した第二バチカン公会議という転換期から50年が過ぎ、またこれを記念する今年は「信仰年」です。この節目の時を迎える今こそ、変わることなく恵みを与え続ける神のことばに耳を傾け、その教えに忠実であることができるよう、自らの信仰を振り返ってみてはいかがでしょうか。
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