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大船渡教会が姉妹教会になるまでには長い前史がありました

2025年03月29日

山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)

2月26日に発生した岩手県大船渡市の山林火災は、同市の一割近い面積が焼失したと言われ、一時は大船渡教会に直接被害が及ぶ危険性さえありましたが、3月9日にようやく鎮圧の宣言がなされました。最悪の事態にならないですんだことは不幸中の幸いでした。

その後は救援活動が緊急に必要となっており、当教会では早速、義援金を募り始めました。大船渡の山林火災被災者へのカトリックの支援体制としては、大船渡教会の教会委員会に一本化するという方針を仙台教区が決定しましたので、成城教会として集めた義援金は、そのために設けられた大船渡教会の銀行口座に振り込むようにいたします。皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

姉妹教会への長い前史

ここでは、大船渡教会がわたしたちの姉妹教会になるまでの経緯を簡単に説明しておきたいと思います。

その歴史の始まりは、第二次世界大戦が終わって三年後の1948年(昭和23年)にまでさかのぼります。日本のカトリック教会は、岩手県における宣教をベトレヘム外国宣教会のスイス人の神父たちに委託しました。

そのとき、来日して東京で日本語の勉強を始めていた若き神父たちの後ろ楯の一人になったのが、喜多見教会(1953年以降は成城教会)の大越菊次郎神父でした。

ベトレヘム会の若き神父たちは、日本語学校を卒業して、次々と岩手県で宣教活動を始めていきましたが、当時の喜多見教会(後に成城教会)の何人かの青年たちが、大越神父の呼びかけにこたえて、現地での協力者となるため、岩手県に出かけていったのです。

こうした青年たちの中から、平田浩神父(仙台教区)、金井久神父(東京教区)と、二人の司祭が誕生しましたし、その生涯を伝道師として岩手県の宣教のためにささげた山田秋穂さんや、成城教会に戻ってきてから今日に至るまで岩手県の教会を支援し続けている久保田武光さんもいます。

成城教会としては、東日本大震災の後、青年たちやボーイスカウトたちが、岩手県の、特に大船渡教会と継続的に関わり、2018年からは姉妹教会としてお付き合いをさせていただいていますが、それには長い前史があったことを一言お伝えしたいと思った次第です。

ケセン語訳聖書で有名な大船渡教会の山浦玄嗣さんが、成城学園在学中に成城教会に通った時期があったことも付記しておきます。

そしてこれからも

ベトレヘム宣教会を通しての岩手県との、特に大船渡教会との出会いは、かつての喜多見教会にとっても、そして今の成城教会にとっても、その歴史に必ず記載しておきたいことの一つになっているのです。

 

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