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今年の春分の日は3月20日

2025年03月01日

山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)

春分の日は、教会暦の祝日ではありませんが、教会暦一年の中心である復活祭の日取りを決める基準となる重要な日ですので、触れておきたいと思います。

今年の春分の日は、3月20日です。昨年は3月21日でした。このようなことが起こるのは、日本の国民の祝日に関する法律が春分の日を日付ではなく、太陽が春分点を通過する、天文学的な「春分日」をもって春分の日とすると定めているからです。

地球の公転がそもそも、ぴったり三百六十五日にはなりません。約六時間長いので、春分は毎年その分だけ遅くなっていきます。四年に一度、閏年を挿入して遅れを修正していますが、それでも完全には元に戻らないため、日にちにずれの生じることがあるのです。

しかしながら、教会暦の春分の日は、3月21日に固定されています。それで今年は、日本の春分の日と教会暦の春分の日とが、一日ずれていることになります。

復活祭の日取り

ここで、復活祭の日取りの決め方をおさらいしておきましょう。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」。これは325年のニケア公会議で決まって以来、実に千七百年もの間、変わることのない原則となっています。

このニケア公会議の復活祭の日取りについての決定は、きわめて重要なものとして受け継がユリウス暦を前提にして決められたのだから、少なくとも復活祭の日取りだけは、ユリウス暦に基づいてなされなければならないという立場を現在でも固く守り続けています。

そのため、1582年をもってユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替えたカトリック教会とは、復活祭の日取りも異なっていることがほとんどなのですが、今年の復活祭は八年ぶりに正教会とカトリック教会が同じ4月20日に祝います。その次に同じ日になるのは、三年後の2028年のようです。キリスト者にとっていちばん大切な復活祭を毎年同じ日に祝えるようになるのは、いったいいつのことでしょうか。

正教会との一致に向けて

東方の正教会と西方のカトリック教会が、同じキリスト教でありながら決定的に袂を分かってしまったのは、1054年のことです。それから実に千年という年があと三十年足らずでやってきます。その時までに何とかならないでしょうか。千年たっても仲直りできないというのは、「皆が一つになるように」(ヨハネ17・21)というキリストの最後の晩餐の時の切なる願いにこたえていないと言われても仕方ありません。

折しも今年はニケア公会議から千七百周年です。この2025年が、正教会との一致に向けての、一歩前進の年となりますように。

 

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