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無原罪の御宿り・小考
2024年12月07日
山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)
この教会報が発行される12月8日は無原罪の聖母マリアの祭日ですが、今年のように日曜日にあたると待降節第2主日が優先して祝われ、無原罪の聖母マリアのほうは翌日の月曜日に移されます。つまり、無原罪の聖母マリアは日曜日に祝われることがなく、主日の説教で触れる機会もないということです。そこで今回は、無原罪の聖マリアについて触れることにしました。
まず、この日が「無原罪の御宿り」とも呼ばれることから来る誤解を解いておきたいと思います。この日は、聖母がイエスを身ごもったことを祝う日ではありません。それは3月25日、神のお告げの祭日です。それから、聖母が御子イエスを宿した時に原罪がきよめられたということでもありません。
マリアはその存在の初めから
「無原罪の御宿り」という教えは、マリアはその存在の初めから、すなわちその母アンナの胎に宿った時から、原罪を免れていたというものです。
イエス・キリストは、人類の原罪を取り除くために、その救いの業をまっとう してくださいましたが、聖母マリアは、キリストの救いのわざに最も完全な形であずかった方ですので、母アンナの胎に宿ったときから、既に原罪の汚れを免れるという特別な恵みが与えられていたと、私たちはカトリック信者は信じています。無原罪の御宿りです。
そして、聖母はその死の時には過越の神秘にも完全にあずかることができていました。聖母の被昇天です。この無原罪の御宿りと聖母の被昇天に対する信仰は、聖母マリアだけが特別な存在だと言い表すものというより、むしろ、信じるすべての人がキリストの救いにあずかることができるという希望を表現しているものです。
降誕祭に向けて希望のうちに
私たちは今、神のひとり子が人の子となられたという受肉の神秘がイエス誕生のうちに実現したことを盛大に祝う降誕祭に向けて準備しています。その待降節中にあって、聖マリアの無原罪の御宿りを祝うとき、私たちもキリストと一つに結ばれる受肉の神秘に完全にあずかる希望を新たにすることができるのです。
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