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私の出会った神父(1)

2009年08月14日

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)

今年の6月19日「イエスのみ心」の祭日より司祭年が始まりました。司祭の保護者と呼ばれる聖マリア・ヨハネ・ビアンネの生誕150年を記念し、特に「キリストの忠実、司祭の忠実」というテーマをもとに、教会と現代社会における司祭の役割と使命の重要性、司祭に対する生涯養成を強調する1年となります(詳しくはカトリック中央協議会ホームページをご覧ください)。


信者の皆様におかれましては、司祭が教会にとってとても大切な役割であることは当然のごとく理解してくださっていると思います。またそのために多くの物的・霊的な援助をしてくださり、私も司祭として、心より感謝を申し上げます。口で感謝を言うよりも、司祭年のテーマでもありますが、まずは自らの司祭としての職務を忠実に果たしていけるよう、心を引き締めてまいりたいと存じます。


さて、ひと口に司祭と申しましても、皆様のご存じのようにそれぞれ強烈な個性を持ち合わせた方々が多く、これこそ司祭であると言うことは難しいものではないかと思うのですが、いかがなものでしょう。もちろんその中で私はソフトなほうではないかと自認しているところではありますが、やはり私の人生の中で関わってくださった神父様方も、皆個性的であり、また私の司祭召命に大きな影響を与えております。司祭としての自分を振り返るため、「私が会った神父」と題しまして、この書面にて少しの間、連載させていただきます。ご了承ください。


まずは私が生まれて初めて司祭という存在を認識したのはやはり小学校に上がる前でしょうか。幼児洗礼であるので、きっと教会には生まれてからずっと通っていたのであろうと思われますが、意識したのは3歳から4歳くらいの頃です。私が所属していた教会は千葉県のとある教会で、わたしの家から車で20分から30分といったところだったでしょうか。はっきりとは覚えていません。教会で何をしたかも覚えていません。ただ帰り際に、聖堂の入口付近で「一基(私の名前)、また来週な!」と私に声をかけてくれる神父様の姿が今でも鮮明に
焼き付いているのです。


黒いスータンを着て手を振る神父様がどんな人であったのかも知りません。その後その神父様にいろいろとお世話になったとは思うのですが、私の印象の中には、ただミサの帰り際に「また来週な!」と呼びかけている姿しか思い出せないのです。それでも私が教会に親しみを持つことができたのは、その神父様の姿にあるのではないかと思います。幼児体験はその後の人生に大きな影響を及ぼすと言われますが、まさしくそのようなところなのでしょう。


この神父様を思い出す度に、司祭館の中にこもっていないで、聖堂の前で皆さんを迎え、送りだすことも司祭の大切な使命であると感じます。(続く)

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