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2008年05月01日
福島 一基 (カトリック成城教会主任司祭)
この度、成城教会の主任司祭として派遣されました福島一基と申します。自己紹介をします。1968年(昭和43年)申年、東京都北区に生まれ千葉県白井市に育ち、現在39歳。船橋教会(現習志野教会)出身で司祭叙階から7年目に入ります。2002年から2005年まで関口教会で助任司祭、2005年から2008年まで秋津教会の主任司祭をしておりました。家族は父と母、姉と弟二人、四人兄弟の二番目の長男です。趣味は野球観戦。こよなく阪神タイガースを愛しております。好きな食べ物は鰻の蒲焼きと鰺の干物、そして酒とタバコ。性格や人柄はこれからゆっくりご観察ください。
新司祭の頃、カトリック新聞から「どんな司祭になりたいですか」と取材を受けた時、わたしは「普通の司祭」と答えました。新司祭は自分の意気込みのように「キリストと共に歩む司祭」とか、「ミサを大切にする司祭」などと答えるのが普通(?)なのかもしれませんが、それに比べてわたしはなんとサービス精神の足りない答えをしたものかと反省しております。しかし現在も目指す司祭像は「普通の司祭」と自信を持って答えます。
以前にもこの「普通の司祭」について記事を書いたことがありますが、新しい任地において初心を思い起こすべく、この「普通の司祭」として生活することを目標に掲げたいと思っております。「普通」とは万人に共通であることです。すなわちすべての人間が「普通」だと思わなければ「普通」ではあり得ません。わたしたちは簡単に「普通」という言葉を使っておりますが、わたしたちが感じている「普通」は本当に「普通」なのでしょうか。
ところで、先月号の「成城」の巻頭言に、前主任司祭のフェルッチョ神父様が、「私としては(成城教会を)変えたわけではなく、少し普通の状態にもどしただけです」と書いてありました。神父様が使った「普通」という言葉に重みを感じます。この「普通」はやはり神様の目から見た「普通」であり、わたしたちが日常で使うような自分たちの中で当たり前のこと、また自分たちの基準を満たすことを示す「フツー」とは違います。何よりわたしたちは万人に対して普通の教会、すなわち普遍である教会、カトリック教会を看板とし、また信仰箇条としているのです。カトリック司祭は「普通の司祭」であるべきであり、カトリックの信者は「普通の信者」であり、「普通の一般市民」であるべきでしょう。
しかしながら本来の、すなわち神様の「普通」は、イエス様の不思議な業や復活が示すようにわたしたちの思いをはるかに凌駕するものなのかもしれません。まずは成城教会の皆さんから「普通の司祭」と呼ばれるよう努力していきたいと思っています。よろしくお願い致します。
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